アタマジラミの話
アタマジラミは小学生以下の髪の長いお子さんに多く発生しているようです。シラミの被害にあうと、どうしようもないかゆみにおそわれます。

アタマジラミは戦中や戦後すぐに多く見られ、DDTなどの殺虫剤で駆除していました。その後姿を消していたが、80年から81年にかけて全国で大流行しました。

アタマジラミがなぜ復活したか。現在までの定説は、「71年にDDTなど塩素系の強力な殺虫剤が禁止された後、海外旅行などが活発になり、海外から持ち込まれたのではないか」です。家庭が不潔だからといってシラミが発生したのではありません。

アタマジラミは最近幼稚園児や低学年の学童に多く見られます。高学年児童以上や大人ではほとんど見られません。この原因の一つには、洗髪の不完全さを挙げることができるでしょう。

自分で頭を洗いたがったり、洗髪を嫌ったりする場合は要注意です。洗髪だけでかなりシラミを除去できるのに、子どもが自分で洗う洗髪は不完全なのでこれらが残って増殖してしまいます。特に髪の毛の長い女児にみられます。子供はブラッシングせず、ドライヤーを使わないこともシラミを増やす原因になっていると思われます。

人類とシラミとの攻防は長く、古代エジプトではアタマジラミの防除に、頭髪をロウや油で固め、これが現在のポマードの起源ともいわれています。戦後、DDTやBHCといった殺虫剤の普及で絶滅したはずのシラミが、再び息をふき返してきたのは、これら有機塩素剤のDDTやBHCが人体への慢性中毒で問題になり、1971年以降使用禁止になったことや、冬でも集団発生することを考えると、暖房器具の発達にも起因しているといわれています。

アタマジラミの生態

成虫

●大きさは、約1〜3ミリ
●色は褐色
●頭髪の間に生息し、ヒトの血液を吸う
●頭髪に卵を生む
●頭髪から離れると7〜72時間(条件により異なる)で死滅

●大きさは、長径0.4〜0.5ミリ
●色は、乳白色
●髪の根元近くにしっかりとくっつき、なかなか取れにくい。


成虫は見つけにくいので、髪の毛についた卵を見つけることが大切です。この時、ヘアーキャスト(フケの一種)と間違えやすいので注意しましょう。

ヘアーキャスト

●白っぽい
●髪を爪でしごくと比較的簡単にとれる。
うつり方
接触によってうつります。集団で生活をおこなう場所では早く見つけて駆除しましょう。

保育園、幼稚園、学校など多数のお子さんが生活する場所でうつることがあります。

帽子、くし、ヘアーブラシ、タオル、寝具、衣類などの共用はやめましょう。

こうすれば駆除できる

髪はできるだけ短くする。

毎日、髪(根本までしっかり)を洗う。 

洗髪後、目の細かいくしで髪をすく。

枕カバー、シーツなど頭に触れるものは毎日洗濯する。

アタマジラミの駆除剤を使用する。
(使用方法を読んで正しく使いましょう)

頭髪をできるだけ短くするとともに毎日洗髪し、目の細かい「すきぐし」で成虫を落とします。卵のついた毛髪は、一本一本切り除いて捨てます。また、シラミ用薬剤(商品名:スミスリンパウダー)を2〜3日か3〜4日に1回の反復散布で駆除効果があります(使用上の注意をよく読むこと)。ただし、卵には薬剤は効きません。枕カバー、シーツ、タオル、下着類は毎日取り替え、熱処理した後で洗濯します。